木曜日

ベッティナランス写真展


先日、銀座のシャネル本社内にあるネクサスホールに久々に行ってきました。目的は、ベッティナランスという女性写真家の個展。
(相変わらずシャネルのロゴマークに配置されたエレベーターボタンはわかりずらい。。。)

さて、女性をモデルとした作品を数多く残しているベッティナ。

被写体になっていたのは、モデルや女優達です。でも、表面的な華やかさを写すファッションフォトとは違った、それぞれの飾らない内面の個性をリアルに写しだしているようでした。

中にはヌード写真もあるのですが、決していやらしさを感じさせません。







女性が人前で見せる整った美しさではなく、その反対の人には見られたくない苦悩、儚さを引き出すベッティナの写真、被写体の表情はどれも憂いを感じます。見られたくない一面、でもどんな本性も受け入れられたいと願う女性の心情をストレートに感じました。


そして一人の女性でも、男性の前と女性の前では表現が変わることってありますよね、それは「裏表」ということではないのでは?と思います。女性は多面的で多重層的、様々な心情が交差する複雑な生き物。

まだまだ、女性の真の美しさを前に躊躇してしまうこともある私。ベッティナの写真を見て、女性の美しさを考えるのではなく、純粋に感じてストレートに表現する事が大事だと教わったような気がします。

この展示会は24点ほどの小規模な展示会ですが、東京都写真美術館でも同時開催で50点前後のベッティナランスの作品を展示しているようです。今度はそちらにも行ってきます